トヨタ東富士工場専用線廃線

トヨタ東富士工場専用線廃線


信濃境廃線探訪の後、小淵沢IC〜大月JCT〜須走IC〜御殿場経由で裾野に入り、
下見予定だったトヨタ東富士工場専用線の廃線跡を探訪しました。
下見のつもりだったのが、時間もありロケに最適な場所もあったので、臨時ロケしちゃいました(^^;)。
トヨタ東富士工場専用線は昭和44年に竣工後、同時に東名高速が全通したこともあり、
次第にトレーラー輸送にシフトして、専用線は使用されなくなったようです(廃止年月は不明)。
現在東富士工場は研究所となっているため、二度と復活はないでしょう。

トヨタ東富士工場専用線廃線跡地図

まずは下見から。陸橋の跡です。
旧東海道線の複線跡ではないよね…。
廃線の陸橋跡?

昭和42年に造ったんだな。専用線跡でまちがいない!
昭和42年7月竣工

陸橋の標示です。意味はありませんw
陸橋の標示

まずは築堤にあがることから。
国道246号高架下の部分だけ築堤が切り崩されています。
国道246号線高架下

岩波方面に進むと築堤の上は線路が残っています。
一番外側のレールは元からのもので、それ以外のレールは、
246号高架下の切り崩された部分のものと考えられます。
外されたレール

レールの真上にこんなに大きな樹木が!
使用廃止後の時間の長さを感じさせます。
レール上の大きな樹木

築堤上のレールは大半がそのまま残っています。
築堤上のレール

このように雑草に覆われていますが、この下にレールはあります。
雑草に覆われたレール

もう少しで御殿場線との合流点で陸橋跡なのですが、
この草木の状況ではこれ以上の前進は無理です。
これ以上の前進は無理!

今度は246号線高架下よりトヨタ工場方向に進んでみましょう。
まず、1本目の橋に出ます。雑草の下にレールはあります。
1本目の橋

それを抜けると林道があり(ここはレールが埋まっている様子)、
東名高速の高架下に出ます。
東名高速高架下

すごい!こんな立派な廃線が残されているなんて!
しかし…東名全通がここを廃線に追いやったのに、高架下だけがきれいに残っている
なんて、ずいぶんな皮肉だなw。
距離は短いが立派な廃線跡!

それを抜けると、2本目の橋です。雑草がこの有様ですが、無理して前進しましたw。
この雑草群を越えると又歩きやすくなります。
2本目の橋を遮る雑草群

しかし、2本目の橋を渡りきると、すぐに1.5m程度の土手になり、工場の柵があります。
工場のガードレール

レールはこの土手に埋まる形で終わっています。きっと敷地内も相当埋まっているかも。
土手に埋もれているレール

    +++

さて、先程の東名高速高架下で急遽ロケを敢行することにして、
車を近くの林道に乗り入れました。

変ねえ…とっくに到着したはずなのに、車が前後に揺れたりしている…。

40分後…

ぜいぜい、つ、着いたぞ、ゆり子…。

どうしたのよ、パパ?

林道横の空き地に車を止めようとしたら、タイヤが滑って脱出出来なく
なってしまったのぢゃ。助走つけるにも土手下に落ちたら大変だし、
一時はどうなるかと思ったよ…。


パパ〜、大丈夫?

スタック痕とレンタカー

さて、ちと遅れたがロケ開始ぢゃ!

ここはずいぶんきれいにレールが残っているわね。

東名高速高架下

「ゆり子と廃線」ぢゃ。挨拶状に使える構図だな。

ゆり子&廃線

パパも一緒ぢゃ。

パパはレールの上に座るの得意だもんね。

ゆり子&パパ&廃線1

今度は台に乗ってもう一枚。

ゆり子&パパ&廃線2

トンネルの向こうの雑草を背景ぢゃ。

光の加減が難しそうね。

背面は2本目の橋

パパ、何を見ているの?

犬釘やボルトがきちんと締まっているな、と感心しているのぢゃ。
足尾廃線の時は外れているのがあったからな。


ふ〜ん、あ!!外れていても持って帰っちゃダメよ!!

ボルトをチェックするパパw

おお!これは距離標ぢゃないか!でも岩波駅からは
1.5kmくらいあるから、やはり途中から分岐しているんだな。


距離標(1km)

最後にもう一枚。今日はロケ2回分やったな。

いつも予定外のロケがあるのよね。

ゆり子&パパ&廃線3

ん〜、なんだこれ?得体の知れないものだな…。

得体が知れなくてもさわっちゃダメよ!!

得体の知れないものw

今回の屋外ロケも例に漏れず、1日で2カ所のロケとなりました。
信濃境廃線は、直前に電車で下見に行っていましたが、トヨタ東富士廃線は今回時間があれば
下見をしようと考えていただけで、ロケは予定外でした。
当日は朝4時頃出発するので、予定通り行けば結構出来るものです。

又、本文にもあるとおり、東富士廃線ではレンタカーをスタックさせてしまい、
40分ほど必死に脱出を試みるというハプニングがありました。
結果的に無事脱出でき、事なきを得ましたが、こんな時レッカー呼ぶのはちと恥ずかしいですからね。
ロケに限らず、林道や悪路での運転には慎重さが必要と改めて感じました。

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